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栗原ホームの開所は昭和62年です。以来、地域の皆様との様々な縁に導かれ多くの出会いと経験を積んでまいりました。この間、高齢者を取り巻く環境や介護の常識、制度も変化しましたが、多世代・多職種の発想を生かし、介護に対するよい概念や社風は守り育み、変えるべきことは柔軟に変化し歩んできました。
また、30年間大切に使ってきた建物や設備は、使い勝手や居住性を向上させるため、平成28年度より大規模改修を行い、今では木の温もりに満ちた施設に生まれ変わりました。開所当時から続いている箱根温泉の源泉を利用した入浴サービスも、緑と光がふりそそぐ清々しい浴室となり、ご利用者様に大変喜んでいただいています。平成30年度からは、日曜日に地域の老人会の皆様にもご利用頂いています。
特養栗原ホームは『利用者の皆様と職員が共にわくわくする』をコンセプトに、利用者の皆様の明日への『活力』につながる目標を掲げケアに臨んでいます。この『活力』こそが介護保険制度の目的であるご利用者様の“自立”へとつながっており、私たち職員のやりがいにも通じています。
敬心会は、他部署間の交流も盛んです。職員一人一人が顔の見える関係を築いているため、ご利用者様にとって利便性が高く、ご家族様の安心感にもつながっていると思います。
社会福祉法人である私たちは地域に根差し貢献することが使命です。これまでも、これからも《敬う心》と変わらぬ《笑顔》を大切に皆さまに安心感を提供できるよう努めてまいります。
私の仕事は、施設で暮らすご利用者様の想いを形にする為に、生活に必要な事や楽しみを見つけ出し、その方だけのケアプランを作成する事です。その為に施設内外の様々な専門職と一つのチームを作り、意見を取り入れ、スタッフたちが同じ目標に向かって統一したケアで支援できるように導き、まとめる役を担っています。
やはり、どの方もご自宅や長年暮らしていた所が一番居心地の良い場所だと思いますが、栗原ホームに入所される方には、ここに来て良かったと思って頂けるよう、安心した環境づくりと、毎日を笑顔でいられるような生活のサポートを目指して日々頑張っています。
幸い、今の特養チームには個々の専門的な知識に長けた職員が多く、ご利用者様の為に一丸となってケアを行える雰囲気があるのでとても助かっています。実現したい思いが、皆に連鎖して、その方が望む生活を送ることが出来たとき、本当にこの仕事に携ることが出来てよかったと感じます。
これからも私の倍以上の人生を歩んでこられた方の「想い」を大切にしていきたいと考えています。
特養栗原ホームでは、春にはお花見(ホームの目の前には綺麗な桜が咲きます)、暖かい季節には外出(近くの森林公園に蛍鑑賞、江の島、近隣のショッピングモール等)、夜風が気持ち良い日には露天風呂の温泉に入って頂くなど、毎月イベントがあります。
私たち医務の役割は、日々安心して穏やかに過ごして頂けるよう健康管理に努めることなのですが、こうしたイベントを楽しみにされているご入所者様に、一人でも多く参加してもらいたいと思っていますので、普段の健康状態を他職種と連携を取りながら把握し、異常の早期発見、治療につながるようにしています。
「楽しくなければデイじゃない」これが栗原ホームのデイサービスのモットー と昔も今も変わらない思いでサービスを提供しています。
《第1デイ》は箱根の温泉をとてもよい雰囲気の浴室で入って頂けるのが特徴です。特に中重度の方の対応に力を入れており、在宅生活を支えています。もちろん軽度の方も多く、明るいデイルームからは一日中笑い声が絶えません。
《第2デイ》は機能訓練指導員による運動に定評があり、平行棒やボール、セラバンドを使う運動や、コグニサイズ(頭と身体、2つ同時に行う運動)による認知症予防も行っています。又日常生活が困難な認知症の方の対応にも力を入れており、介護者の方にも安心できる時間を提供しています。
どちらのデイも管理栄養士による献立で手作りのお食事を召し上がっていただいています。“食べる”と“動く”の両面から健康維持を目指し、おひとりおひとりの在宅生活・自立支援を考え職員一丸となって「楽しいデイ」を提供させていただいています。
デイサービスでは在宅で暮らすために必要な筋力・体力・知力を維持、向上する機能訓練を行っています。
筋肉と骨のスペシャリストである柔道整復師の私と一緒に楽しく元気に動きましょう。
大勢で、少人数で、1対1で。可動域訓練、ストレッチなどなど、メニューが色々あります。身体を動かす事の大切さ、気分の良さをたくさん味わっていただけたらと思っています。
第1デイサービスに入職し、一年以上が経ちました。日々、利用者様と関わりその方のことが少しずつ分かり始めてきました。
そんな中でやりがいに感じることは、ご利用者様がデイで過ごす時間の中で心地よく過ごすことができたと思われる時、あるいは心地良く過ごして頂くにはどうしたら良いか?を考えることです。自分一人で考えるのではなく、他のスタッフと話しケアを提供できると、よりやりがいを感じます。これからもより良いサービスを提供するようにみんなで頑張りたいと思います。
デイサービスを経て、現在は訪問介護でサービスを行っています。デイサービスで携わっていた利用者様の「自宅での生活状況やその支援方法」に関心を持った事が訪問介護に挑戦しようと考えたきっかけです。
介護の知識に加え、生活に関する幅広い知識も求められ、1人でサービスを行う事に不安を感じたこともありましたが、その分、やりがいも多く感じてきました。出来なくなってしまった事が少しでも出来るようになった(自立支援)時など、利用者様ご本人だけではなく、私自身も嬉しくなります。逆にうまくいかなかった時には、共に苦笑いです。ご自身の城である自宅でだからこそ、利用者様のご希望に対して直接的に、多様な側面から支える事が出来、実感もできるのだと思っています。
現在、私達、“栗原ヘルパー”は「その人らしく生きる事」を視野に入れながらこの仕事に皆、誇りをもち、サービスを行っています。個性豊かなところが自然にプラスになり、サービスに生かされています。
「介護職としての責任」はもちろん、「人を敬う事を忘れずに」そして常に「心あるサービス」を行っていきます。
地域サービス部として、居宅支援事業センターと地域包括支援センターと訪問介護部門を統括しています。
日常は介護支援専門員としての活動が中心となっています。高齢になっても、住み慣れた地域でこれからも暮らすことが出来るように、日々の生活や介護にまつわるご相談を受け支援策をご自宅に伺いご本人様やご家族様と一緒に考えます。介護保険や行政サービスについての知識を活かすことで、地域の力になりたいとの思いで活動しています。
長年、相談業務で様々なご自宅に伺いながら感じることは、もっと早くSOSが私たちに届きサービスにつながっていたら、ということです。必要な支援に頼ることなくご自身だけで頑張ってしまう、又は間違った介護方法で状況が悪化してしまう、といったケースが少なくないからです。介護支援専門員の存在をもっと知っていただく努力がこれからも必要と感じています。担当違い?と思わずに、まずは私たちにご相談ください。
介護が必要になっても、住み慣れた自宅での生活を続ける事ができるように、ケアプランの作成・事業所とのサービス調整を行っています。
「あなたなら話しを聞いてくれるから」と、困り事があると連絡を下さいます。
困った時に私の顔が浮かび、すぐに相談をしようと思い連絡を下さる事に、ケアマネージャーとして、幸せを感じます。
介護が必要なご本人様だけでなく、介護をするご家族も含め、世帯全体のケアマネージャーであるという思いで関わらせて頂いています。
これからも、困り事を気軽に相談できる存在でありたいと思います。
地域の皆様の介護や福祉に関してのご相談を受けて、アドバイスや必要な支援の説明、各種施設や福祉サービスの紹介までを総合的に行っています。今後も相談等で関わる人のお役に立てるよう、頑張っていきたいと思います。
この仕事に就いて一年が経過しましたが、地域の皆様にとって、地域包括支援センターの認知度がまだまだ低いことに気づきました。日々の相談の対応だけではなく、できるだけ地域に出向いて多くの人と接していき、地域包括支援センターの存在を知ってもらい、地域の皆様にとってもっと身近な存在になってもらえたらと考えております。
栗原ホームの食事は美味しいと言っていただく機会が多くあります。
調理場には長年栗原ホームの食事を作り続けその味を維持、向上してきた先輩方が多く働いていて、私も力を借りて厨房全体でより良い食事の提供を日々心がけています。
ラーメンは前日からガラスープを出し、巾着寿司の卵焼きは、前日まで幾度も試作を重ね、当日最高のパフォーマンスで時間通り提供しています。
また月に一度の「給食会議」では、管理栄養士・調理員を中心に各部署(特養・デイサービス、総務など)の代表が集まり、ご利用者様からの要望や職員が意見を出し合います。無理難題にぶつかることもありますが、それだけ期待されているのだと励みになり、日々の食事にどう取り入れるか、管理栄養士と協力して改善に取り組んでいます。逆に給食チームの思いやジレンマも他の部署に理解してもらい、ここはこういった相互理解があるからよりよい食事がご利用者様のテーブルに届けられるのだと思います。
この先も栗原ホームの食事が美味しいと言っていただけるよう、他部署と協力し調理の工夫、改良を続けていき利用者様が食事の際に笑顔溢れるような料理の提供を目指していきたいです。
管理栄養士
栗原ホームで管理栄養士がおこなっている仕事は
1. 献立作成
2. 栄養ケアマネジメント
3. おやつレク
です。
献立は直営の厨房というメリットを活かしご利用者様や職員の意見を直接取り入れ作成しています。また栗原ホームはお食事が関わる行事がとても多いので介護ワーカーさんと調理スタッフがスムーズに連携できるように企画や打ち合わせをします。
栄養ケアマネジメントはご利用者様個々の食事の状態を把握し、多職種と連携することでご利用者様の栄養管理をおこない日々健康に過ごしていただきます。
ホームオリジナルの高栄養ムース【栗原ムース】を使用し、ご利用者様のフレイル予防にも努めています。
おやつレクはご利用者様からのリクエストや季節のおやつをグループでご利用者様同士で作っていただけるように企画・進行しています。ご利用者様のやりがい作りや自立支援のお手伝いとなるような内容に心がけています。
デイサービスでもおやつ教室を開催し、ご高齢でも食べやすいおやつの情報提供をおこなっています。
栗原ホームは、行事や季節をテーマとしたお食事はもちろん日々のお食事にもとても力をいれています。
管理栄養士として働いて感じることは、ここはとてもご利用者様やご家族様との距離が近いということです。コミュニケーションを重ね、日々の食事や行事食に反映できる、それがご利用者様の満足につながるのだと思います。
施設を利用されるご利用者様だけではなく今後は在宅訪問管理栄養士の資格を活かし、在宅の高齢者への栄養管理にも関わっていきたいです。